毛髪はおもにアミノ酸が結合したケラチンというたんぱく質でできています。
毛髪の外側と内側を表すと、このような構造をしています。
毛髪の外側はキューティクルという、うろこ状の毛表皮で覆われており、わずか0.005mmの厚さで20枚ほど重なっています。
キューティクルが毛髪に占める割合は10~15%で、しっかりと固く角化しているため、脂にはなじみやすいですが水をはじく性質があります。
内側の断面はケラチン細胞のコルテックスという毛皮質があり、メラニン色素が含まれています。
コルテックスはケラチン細胞がねじれた形となって、それが髪のしなやかさや自然なウェーブを保っています。
そして毛髪の真ん中にはメデュラという細胞の毛髄質があり、この細胞は空気を含んで柔らかい状態にあり、角化していません。
これらのキューティクル(毛表皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛髄質)の3層のことを「毛髪の3重構造」といいます。